BV4「菫咲くころ君を想う」感想

 

BV新刊「菫咲くころ君を想う」読了。
表紙は綺麗なすみれ色でした。
つーか、このサブタイトル見た時点で紫の人が主人公だってわかっても良さそうだったのに…前回の教訓が全く生きてない自分に倒れ込みました(-_-;)
そして今回期待したコスプレ珍道はなく…って、血伝じゃあるまいし、ほんといつの間にBVまでコスプレ路線になったんだろう。
紫に黒衣の2人が映える表紙でしたね。
菫&蜘蛛の糸と内容を思いっきり予言した内容で、これまた読了後に眺めると感慨ひとしお。
そんなBV4巻です。

巻頭の人物紹介もガラッと変わり、やはり目に付くのは新キャラルヴィエ。
見た瞬間思ったんですよ。
「こいつ…カマっぽい!!」って(笑)
あの髪のねじれ具合といい、目つきのいやらしさといい。
俺の好きそうなタイプです。
ちなみににきさんの美形のバロメーターってのが、たしか睫毛のあるなしだったと思います。
だからヴィクとかマックスとか、あの辺はすごい睫毛族なんですよ。
それを考えると、ルヴィエも美形チームなのです!
エイセルさんにももちろん睫毛はあります。
そしてハルさんにはありません(笑)
そんなわけで、新キャラ・ルヴィエ。
いっそ逆ギレした時に女言葉が出る、とかって設定だったら更においしかったと思います。
いや、意味はないけど。
ああいや、脱線し始めてたから話を戻そう。

セシルが予想外に可愛かった!
前回は単なるこましゃくれたガキだったのが、マナを思う一心で聖山に来て「緊急事態なんだ!」とか言ってる様子に結構ほだされたファンは多いはず。
あと挿絵の効果も高いよね。
つーか、あの挿絵どう見てもエイセルが継母にしか見えないんですが(笑)
見る度に笑ってしまう。
おびえるセシルの表情がこれまた拍車を掛けてるというか。
でも結局前回メインキャラだったセシルも今回でしばらく退場。
須賀さんのコメントからすると、どうやらまた後半で登場予定らしいので、その時は立派な大主教になってることを願います。
個人的には…えっと、外見もそれなりに成長した彼を!

そして今回萌えたのが、なんと言っても聖女の方々。
なんでシーヴの挿絵がないかなぁ!!(T-T)
六大主教が予想に反してアレだったので、期待は一気に聖女側に。
だって聖女って揃いも揃って美人ってイメージがあるし!しかもみんなタイプが違うみたいだし!!
ぜひ勢揃いしてもらいたいです。
ちなみにそんな聖女たちにキリが可愛がってもらってるのがすごく萌える…つーか、ちびキリ…。

そして今回ある意味メインの六大主教オールスター戦。
赤の人は前から出てたけど、青と紫が初お目見えです。
しかし赤の人はなんか…読む度に印象が変わってるんだけど、それって俺だけかな(^-^;
で、紫の人はともかく、青の人が眼鏡と聞いて激しく胸をドキドキいわせながらページを捲って挿絵を拝んだ瞬間…誰これ!?Σ( ̄□ ̄;)
すすす、須賀さん!!
普通、ここじゃ6人全員が美形ってのが少女夢いっぱい小説の常識なんですよ!!
誰ですか、このクロマティ高校出身者みたいな人は!!(笑)
すげー笑いました。
その前の赤と青の口げんかにも笑いましたが、その比じゃないです。
だってあの顔で眼鏡!無言でバナナとか食べるとすごく似合いそう!!
さすが須賀さんです。
でもまぁ、これもヴァル様の美形っぷりをより高める効果とでも言いましょうか。
あれだよね、美形は希少価値があるから敬られるんであって…いや、でも六大主教、てっきり美形揃いと思ってたからたまげました。
それともこの場合、イラスト書いたのはにきさんだから、にきさんを突っ込んどくべき?(笑)
そして次々と明かされるキリの秘密。
子供っぽいとは思ってたけど、そうかそーゆー秘密があったか。
しかしここで注意しておきたいのはキリの出生じゃなく。
むしろ私的には、あの天然っぽい反応を返したヴァル様にあると思うんです!!
だって!サンティスに「ふられたってことですね」ってズバッと言われてるにも関わらず、すぐに笑顔で返すんじゃなく、一瞬何言われたかわかってない様子でサンティスの顔をまじまじと見ちゃうって…うわ、この人自覚ないんだ!!!とベッドの中で転がりまくりました。
可愛い!可愛いよ、ヴァル様!!(>0<)
トップなのに!ものすごい宗教のトップなのに、なにこの可愛い子ちゃん反応!!
たまりません。
俺がその場にいたならきっと「俺が慰めてやるーー!!」ぐらいは言って押し倒してたかもしれません。
そのぐらい可愛かったです。ヴァル様。
ヤバい、実は影の支配者ぐらいなイメージかと思ってたけど、実は案外マスコット的存在だったのかも。そのうち頬とか染めそうで嫌です。可愛すぎます。
でもほんと、なんでこんな可愛いヴァル様を放ってシルヴァーナ様は逃げちゃったんだろう。
あれですか、やはり旦那が浮気(エイセル)してると思って飛び出したとか?
でもキリが彼女と面識がないことを考えると、飛び出して随分経つのね。
そしてあえなく失敗したヴァル様の紫の上計画。
ほんと…なにが悪かったんだろうね…(遠い目)

今回の新刊。
正直に言うと、俺が今回一番萌えたシーンはちびキリの回想シーンだったりします。
身長差好きなんだよ!!ロリじゃないけど、でもあの身長差は大好きなんだよ!!
思わずそう言いたくなるぐらい、今回見事な大人&子供なシーンでした。
あのエイセルに対するキリの四角四角した口調とか、もう萌え死ぬかと思ったっつーの!!
なんであそこに挿絵が入ってないんだよ!!
つーか、今回もうほんとハルさんオンパレードでもう良いよって言うか!!(T-T)
ハルさん嫌いじゃないけど、挿絵にするほど派手じゃないしさぁ!
いや、緊縛プレイは良かったけど、それにしたって…ちびキリが見たかった!!(ToT)
キリの前でしゃがんでるエイセルとかも、想像しただけでヤバいです。キリに飛びつかれて、そのまま後ろに倒れる姿とか…あぁもう、次の番外編はこの時代で行きましょう!
そのぐらいツボった。
普段淡々としたキャラが、子供と一緒に戯れる図ほど美味しいものはありません。
しかもエイセル、きっと最初はキリにどう合わせたら良いのかわかんなくて無表情のまま固まってたりしたはず!
いや、もうマジでこの時代の彼らのやり取り考えただけでご飯何杯でも行けそうな勢いです。
しかもヴァル様まで絡んできて、もうなにこの酒池肉林っぷり<違います
今回の新刊で、俺が一番ときめいた台詞はあれですよ。
ヴァル様の「私の愛しい黒猫さん」
これしかない!!!
それまでベッドで「萌え〜」とか言って転がってた俺を完全にノックアウトです。
何言ってんの、この総主教様。
しかもそのあとはキリをだっこして…あぁぁ、俺ロリ属性ないはずなのに、なんでこんなに胸がときめくんだろう!!Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)
恐ろしいです。
もうヴァル様の一挙手一投足に翻弄されてる俺がいます。
きっと幼い時のヴァル様とキリの間じゃ…。

「キリは大きくなったら誰のお嫁さんになるんでしょうね」←キリの頭を撫でながら
「私はレオンのお嫁さんになるのです」←即答
「そう…キリはレオンが好きなんですね…」←遠い目をするヴァル様
「ヴァルカーレさま?」
「…ッ……」←ツー…と涙を流すヴァル様
「な、泣かないで!ヴァルカーレさまが泣いたら、キリもどうしたら良いかわからなくなります!」←慌てる幼児
「あぁ、すまないね。キリがレオンのお嫁さんになるのかと思うと…つい、涙がこらえきれなく…」←幼児をかどわかすヴァル様(笑)
「そんな…」
「いえ、良いんですよ。キリはレオンが好きなのですよね。私よりずっと…」
「キリも!キリもヴァルカーレさまが好きです!」←必死
「レオンよりも?」←そっと目を上げつつ
「レオンよりもです!だから…だからもう泣かないで下さい!」
「そう、キリは優しい子ですね。だから私はあなたが大好きなのですよ」

とか言ってそう(笑)
んで、あとあとエイセルに「キリが私のお嫁さんになると言ってくれましたよ」とかって自慢してそう。それ聞いてエイセル何も言わなそうだけど(笑)
なんかこの手のやり取りは考え出すときりがないです。
そのぐらいツボにはまったキリ幼児期ストーリー。
今後も是非、小出しで良いので俺を萌え狂わせてほしいところです。

えー…なんかもう、早くも感想を語りきった、ぐらいの満足感があるわけですが。
今回の新刊ではハルさんの過去が明らかになりましたね。
ヴァル様やハル&シュトラールの外伝といい、ここに来てドカドカと色んな謎というか、これまでの経緯が伺える内容が続いて、特にハルさんに関しては一番大きな女性信徒とのあれこれが明らかになったことで随分と話がクリアになったような気も…しないでもない。
その一方でまた新たな謎とかも出てるんだけど。
しかし若い頃からモテモテなハルさん。
貞操は無事だったのか、とだけ聞いておきたいです。
そんな彼の過去(えー!)

最後の戦闘シーンはまさにハルさんオンステージ。
すごいです。もうキリの存在とかヒロインとしてヤバいぐらい薄かったですよ!
でももう今回の主役はハルさんってことで。
しかしあれだな、ルヴィエの聖武具は名前からして格好良いなぁ!
ちなみに聖武具はあれですか?大主教の代が変わると武器も変わる?
文章に「先代も似たような武器を使ってたが…」って説明があったから、たぶんそうなんだろうけど。
基本はみんな剣…なのかな?
聖女は今のところ緑は爪、紫は歌声だったけど、そうするとキリみたいに自ら剣を持って戦う聖女は貴重ってこと?
でもシルヴァーナはハルさん以上の手練れみたいだから、そう考えると白の聖女だけはバリバリ現場専門ってことかな。
考えれば考えるほど謎が増えます。
つーか、もうマジでBVノートでも作らないと設定とか言い伝えとか細かいところは忘れそう。
ハルさんの右腕も、つい最近まですっかり忘れてたぐらいだから…。

えっと、それで話を戻して本編。
キリの目が赤っぽく見えたってことは…彼女はエイセルみたいに人口生命体ってこと?
もしくは彼のクローンとか細胞の一部を使って蘇生されたとか?
あとキリがロキシーに聖女としての初めての務めがどーのこーのと説明するシーン。
俺、最後の最後まで「聖女の勤め=キリにしてみれば大層なことだけど、世間からしてみれば「え、そんなこと?」みたいな出来事だった」ってオチを期待してたのに!!
本当にヤッちゃったんですね、ヴァル様!(ToT)
でも聖女が高価で、でも取り替えのきく代物ってことは…そもそも聖女の条件ってのはなんなんだろう?
シーヴの発言からすると、それまで一般人だった女の子が一方的に見初められるか能力を発揮するかしてディートン教に迎えられるってパターンっぽいけど。
その辺りの定義とかも色々もっと教えてほしいです。
シルヴァーナが飛び出した時も、どうやったら聖女の制約が切れるのか、とか。
考え出すときりがないよー!
しかし今回ファナが脱落してレインボウもすっかりなりを潜めたこともあって、画面からピンク色が一切排除されたのがなんとも…。
あれはあれで、こう、きついシーンの合間に入る一時の癒しみたいな感じで好きだったんだけどなぁ。
でもロキシーがしっかりしてる上に、彼女がいるおかげで話がテンポ良く展開してくれるような気がするので、今後もしっかりキリやハル、シュトラールにハッパを掛けてもらいたいもんです。
つーか、彼女がハルさんのことを「おハルさん」って言うのが好き(笑)

やー、でも血伝やKZと違って、今回は主役のキリがどちらかと言えば真面目でかたくなな分、話がシリアスに行きやすいってのがありますよね。
だからそのへんのバランスを巧く調整してもらえると…シリアスな中にも救いっぽいのがあって良いんだけど。
今回の新刊は本当に読み応えがあった!
ハルさん主役だったけど、それにしたってまた大きな展開があってますます今後が楽しみです。
うーん…でもキリがまずディートニア転覆を考える前に、人として生きることを優先するとなると、本当にこのシリーズは何冊で終わるんだろう(^-^;
もしかしなくても、次に間に外伝を1冊挟むことを考えると、次の本編新刊は数年後の話になるとか?
そうなるとキリも多少は生長してるだろうし、セシルも大主教に復活してるかもしれないし、ロキシーはますます自分の力がコントロールできて有力な戦力になってるかもしれないし。
うーん…どうなんでしょうね。
ま、ここであれこれ考えても、本編の続編が出るのは来年ぐらい?
気長に待つとします。
相変わらず何が言いたいのかわからない感想ですが、こんな感じでいかがでしょう? 

 


 
 

 

 

 

 

 

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