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実際に見たのは戦艦だけど…

3月2日(土)−生角松と遭遇−

再びバスで町中に帰ってきた俺達。
再びドブ板通りを練り歩いてから、17時前になったんで早めの夕飯でも食べますかという話になる。
横須賀に来たなら絶対食べておくべき物、それは…海軍カレー!
これまでも散々日記だのメールだので話題にしてきましたが。
ここは本場横須賀!そりゃ街を歩けば所狭しと海軍カレー専門店が建ち並んで…ませんでした(爆)
これだけは本当に誤算でしたわ。
横須賀といえば海軍カレーな俺達にとって、店なんか前もって調べてなくても大丈夫、嫌ってほど目に付くよ、と思い込んでただけにこれは痛かったです。
で、それこそドブ板通りを色々歩いて脇道にまで入ってみたけど、純粋に海軍カレーだけを扱ってるようなお店が見当たらないんですよね。
俺達の探し方が悪かったのかもしれないけど…(^-^;
で、しょうがないんで最終的に取ったのが本屋でガイドブックを見て探すと。
そのつもりで本屋に入ってみれば、これが案外地元のガイドブックを置いてなくて四苦八苦しました。地元の人にとってはこんなものなのかなぁ…。
でもなんとか横須賀のガイドが載ってる本を見つけて、中央駅付近の商店街から近いところに海軍カレーで有名なお店があることを知って二人でホクホクしながら徒歩って行きましたよ。
その時、昼間書いた応募ハガキをようやくポストに投函…書いてから何時間経ってたんだろう…(爆)
ちなみに俺達が行ったのは、米軍基地裏ゲート横にある『ウッドアイランド』さん。
後で知ったところによると、どうやら「カレー人気店コンテスト」で最優秀賞を受賞した結構有名なところだったみたいです。
お互い鼻だけは良く利いたな…(笑)
で、無事お店も見つけて入ろうか、というところになってふと目の前に「三笠公園」の文字を見つける!
三笠公園っていうとあれですよ、横須賀の観光地!
公園内に軍艦が置いてあって、場合によっちゃ自由に中が見れるという…ジパング好きにはたまらない公園です(笑)
それが近くにあるのね!
俺正直三笠公園ってどこにあるのかイマイチ位置がわからなかったんで、ここで看板を見つけたのは正直運命だと思いました(笑)
とはいえ、時間は17時。
しかも看板は至ってシンプルで、ここからどこにどうやって何分ぐらいで行けるのかが全然書いてない。
一応昼間ホテルで「パラシュート部の宴会に紛れ込もう!」と堅く決心していただけに、遅くても17:30には再びホテルに戻る予定を立ててたんです。
だからこれから三笠公園に行って、更にカレーを食べて間に合うかどうか、しばらく二人して迷う。迷う。迷う…

「地元の人に聞いてみよう!」

今内さんの鶴の一声で事態は急変(笑)
しかも『ウッドアイランド』はほんとすぐ目の前が米軍基地の門で、門の向こう側に迷彩服着た兄さん達が3人ぐらいいるのが見えるんですよ。
そしてその門の前にはおばさんが一人、散歩してましたが。
俺はてっきり「地元の人に聞く→あの迷彩の人たちに聞こう→あわよくばお友達になれるかも→うわ、今内それって名案!」と思い込んで、嬉々として門に近づく(笑)
あとで今内に聞いたところ、今内は今内で「地元の人に聞く→目の前のおばさんに聞く→え、なんでタクミ門に近づいてるの!?→そっちの兄さんかい!?」という展開だったらしい(笑)
いや、だってどうせ聞くならやっぱり普通のおばさんよりも迷彩の人でしょ!?
職務妨害?いやいや、向こうの人にとっても若いお姉ちゃん二人と話せる良い機会じゃない(笑)←お前って奴は…
というわけで、問答無用で門に近づいて話し掛けましたよ(笑)
正直あちらさん、びっくりしてましたけどね…。
そりゃ、こんな小娘二人が話し掛けるなんて思いもしなかったんでしょう。
でもこっちは長時間、防大生とのコンタクトも取れず防大にも入れず、やや欲求不満状態(笑)
ようやく掴んだチャンスを逃してなるものかと、必死で会話を成立させました(笑)

「すみません、三笠公園ってどうやって行けば良いんですか?」
「この道をずっと行けばすぐですよ」
「大体どのくらい…」
「あ〜…10分掛からないと思いますけど」
「10分か…行って帰って間に合うかね?」
「あ、でも一見の価値は有ると思います」
「そうなんです?地元の人が言うなら見た方が良いよね…」
「いや、でももう閉まってるかな…」
「え!?」
「どうだったかな…」

と本気で悩んでくれるお兄さん。
ちなみに結構体つきは良かったです。あと顔も至って普通。むしろ男臭くていかにも軍人って感じでしたよ。
その彼がこんなわけもわからん腐女子相手に懇切丁寧に応対してくれてね…感動したよ(T-T)
でもそのお兄さんが「どうだったかな…」と言ったところで、同じく現場にいた他の迷彩のお兄さん(小柄・小太り)も話に入ってきて、あれこれ二人で相談してたんですが。
そこに突然外人の迷彩服も話に割り込んできて…すみません、正直退きました(^-^;
今内とも散々語り合ったんですが、横須賀はたしかに外人が多い街だけど、この土地で魅力があるのはむしろ日本人!っていうか、防大生と軍人さん!!これに限るわけですよ(笑)
だからそれまで和気藹々と話してたのが、一気に退きモード。
二人してそそくさと「じゃあ、直接行ってみます」とその場を後にして三笠公園を目指す(爆)
鬼ですか?
いや、でも今日ばかりは毛唐の血に邪魔されたくなかったんです…。
あわわ、フォローになってません?
とはいえ、道中しきりと軍人コンタクトに喜ぶ二人(笑)

「ところでさっきのお兄さん、角松に似てなかった?」←愛は盲目?
「は?」
「いや、だってあの面倒見の良いところとかガタイの良さとか…顔つきもそれっぽいし」←でも本当にそう見えたのよ…
「ああ!ああ!言われてみれば!」←今内の同意にホッとしました…
「だよね?だよね!?」
「角松だよ!!」 ←ただひたすら盛り上がる

というわけで、三笠公園を目の前にして生角松話題に花が咲きまくる(笑)
帰りも絶対寄って話し掛けよう、と落ち着いたところで三笠公園到着。
これは公園っていうか…海沿いの広場?
さすがに17時過ぎてたんで、人気はそれほどなくて。でもちゃんと開いてたんでまずはホットしつつ中に入ってみれば…いや、もう中に入る前から軍艦が!!軍艦が見えるんですよ!!(>0<)
正しくは戦艦「みかさ」ですか。
だから三笠公園ね…なるほど……。
ちなみに戦艦の前には東郷元帥の像が建ってます。当然写真に撮りまくりました。
でも時間が時間だったからか、艦内には入れず(T-T)
噂によると中にはかなり愉快な映画が放映されてるという話だったのに…それすら見れず、ただひたすら外観を堪能。
あとは個人行動で公園内をぐるぐる回りましたね(笑)
結構お互い一人行動が苦にならないタイプなんで。
で、公園内をぐるっと回って、戦艦の頭の方に行ってまた何枚か写真を撮ったところで今内と遭遇(笑)
お互いまったりと「みかさ」を堪能しましたよ。
こんなに間近で見たのって初めてだったから、本当に感動しましたわ。
内部も…見れたら良かったなぁ。
でも生角松が言ってたように、一見の価値はありました!
お互い興奮冷めやらず、な状態でひとまずお腹がすいたのでカレーを食べに帰ることに(笑)←結局それかよ!?
でも歩きながらも会話は三笠公園よりも生角松について(笑)
お互い恋をした小娘のように「また会えるかな?」「声掛けても変じゃないよね」と互いに確認し合いました(笑)
でもよくよく考えてみると、愛は盲目状態の二人がなにを確認し合おうと、あまり意味がないってことですよね…。
要するにほしかったのは誰かの後押し?(笑)
「そんなことないよ」「大丈夫だよ」の一言が…。
で、そんな邪な会話をしてると三笠公園から米軍基地までの距離があっという間で、気がつけば基地の門が目の前。
こうなったら女は度胸(笑)

「ありがとうございました〜」←可愛く可愛く…
「すごく良かったです!一見の価値ありましたよ」←ターゲットはただ一人…
「え、そんなもんですか?俺達にはどうってことないんですけどね」←生角松再び
「……さっき一見の価値があるって言ったじゃん」←思わず小声で愚痴る俺(爆)
「いや、でも本当に良かったです」←フォローに走る今内
「どちらから来られたんですか?」←生角松から質問が!
「私は茨城なんですけど、彼女は山口で」←すげー嬉しそう(笑)
「山口!?またなんでこんなところまで…」←えらいびっくりされました…
「いや、卒業旅行で……」
「あ、こいつ前岩国基地だったんですよ」←側にいた小粒&小太りの兄さんを指さして
「そうなんですか?」
「こんにちは」←嬉しそうにやってくる兄さん(笑)
「俺は横須賀出身の横須賀住民なんですけどね」←さすが生角松!
「へぇぇぇ〜…」←本当に地元人だったのかと感心する(笑)

ええ、もう鼻血が出るぐらい話しました!!(笑)
すっげー充実した時間だったよ!!
っていうか、マジ思い出しても顔がにやけるぐらい…(=w=)
しかもね!生角松ほんとすごい良い人なの!!
雰囲気とかすごい良くって!三笠公園からこの基地前に来るまでも今内と散々その辺りを語ったんだけど、なかなか見ない良い男だったわ(笑)
で、その生角松と小柄兄さんを交えて和気藹々と話してた時。
今内が遠慮がちに…

「あの、写真撮っても良いですか?」

偉い!!!あんた、最高だよ!!!(>0<)
言いたくても言えなかった台詞を、ここに来て今内が言ってくれたときの内心の興奮っぷりはもう言葉に表せられません(笑)
感謝感激雨霰ってなもんで。
心の中でただひたすら「今内最高!!」と叫んでました(笑)
でもそれに反して、生角松の返事はというと…

「あ、いや、ちょっとそれは勘弁してください」←ものすごく申し訳なさそうに
「……え…?」
「ちょっと今、そういうの駄目なんですよ」←ものすごく…(以下略)
「あ、もしかしてテロの関係でですか?」←噂には聞いてたんで
「はぁ、そんな感じです」
「……わかりました」

明らかに俺達がっかりしてたよ!(爆)
いや、そりゃ前々から放電長さんにテロの関係で色んなところに支障が出てるってことは聞いてましたが。
まさかこんなところにも…って、米軍基地だから当たり前か?(^-^;
でも俺達が撮りたいのは基地じゃなくて、むしろ生角松単体なのよ!!
大袈裟に言えば、あんたがこの門から一歩出てきてくれれば全ては解決するはずなのに…(爆)←無茶言うな
でもね、ここで断るのが生角松の良いところなの!
職務に忠実というか、生真面目さが伺えるところがすごくいいの!!
ここでもし「普段は駄目なんですけど…」なんて言って写真撮る方がイケてないっていうか、男らしくないよ!!
だからこの時の角松の行動は全然間違ってなくて、むしろ彼の株を上げる行為だったと信じて疑ってません(=w=)
今内ともあとあとカレーを食いながら「あそこで断ってこそ角松だよね」としみじみ語り合いましたさ(笑)
本当に良い人でした。
もう何度言ったかわかりませんが、何度でも言います。
生角松は良い男だったよ…(=w=)
で、写真を断られてもなお話し込み(爆)
いい加減仕事の邪魔になると悪いんで、それじゃあ、とばかりにその場を後にする。
俺達が次に向かったのは…基地の門から50メートルと離れていない海軍カレー店『ウッドアイランド』(爆)
門、めちゃくちゃ丸見えだよ!
っていうか、角松達まだこっち見てるよ!!
うーわーー、きっと今頃「あ、海軍カレーの店に入ったな」「入ったな」「思いっきり観光客だな」なんて会話がされてるのね!!(爆)←してねーよ…
やや恥ずかしく思いながらも、海軍カレーだけはどうしても食べたいのでそんな視線を無視して『ウッドアイランド』のドアを引く。
ちなみにお店の外観は…えっと、海辺の家?(爆)
白い木造の小さなお店なんです。
で、部分的に壁とか青く塗ってて…海でしょ?(笑)
そんなわけで、初の海軍カレー体験や、如何に!?

 


海軍カレーを食べたぞ

 

 

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