[1] [2] [3] [4] [5] [6]
[7]  [8]  [9] [10]

 


[4]

だからどうした  だからどうした    だからどうした

3月2日(土)−まだドブ板通り−

タイトル通り、ドブ板通りはまだまだ続きます。
というか、この通りは一体どこまで行ったら「終了」なんだろう…。
繁華街みたいなところに出たら終わりなわけ?
よくわからないまま、とにかく今内と突き進むドブ板通り。
左右に広がる街はただひたすら…軍関係かスカジャンに統一されてます(笑)
で、そのうち隣を歩いてた今内の足が止まる。見れば目線は…金物屋?
ウィンドウにはやれサバイバルナイフだの、ナタだのが所狭しと並んでて…。

「なに?見たいん?」
「……うん、こういうのすっごい弱いの」←ウィンドウしか見てない
「私も好き〜。密かに兄貴のナイフ狙ってるよ」
「でも日本じゃ普段持てないんだよねぇ。銃刀法違反っていうか…」
「惜しいよね〜」

だからうら若き乙女がする会話じゃないから!!(笑)
しかも銃刀法云々ってことよりも、日本は普段からナイフを携帯して歩かなきゃいけないほど物騒な国じゃございません!!(笑)
でもお互いそんな突っ込みどころはあえて無視して、目の前で燦然と並ぶ刃物にうっとりと見入るばかり…。
これで見てる対象がナイフじゃなきゃ、かなり女の子らしい図だったのにねぇ(笑)
とはいえ、いくらナイフに魅入られようとここで買ってしまうわけにもいかず。
お互い諦めて、再びドブ板通りを闊歩闊歩。
で、最初は「何年か前のヤンキー思い出すよね」とかなんとか散々言ってたスカジャンに、次第に興味を持ち出す。
たぶん色々と店頭に吊された豪華な虎だの龍だのって刺繍を見ていくに従って、感覚が麻痺したというか…慣れが出てきたというか…(笑)
元々お互いあの手のものは見逃せないタチだし!(笑)
気がつけばスカジャンのお店に入ってました。お店の人から「一点物なんですよ」と激しく勧められたりもしました。
いやぁ…なんつーか、豪勢ですよね(笑)
でも刺繍から地の色まで種類が豊富で、見ていて飽きないです。
あときちんと袖まで刺繍されてる物とか、裏ボタンが売ってたりとか…。
正直、俺も買おうかどうしようか迷いました(笑)←おい…
でもなんと言いましょうか…これっていわゆる「観光地マジック」でしょ。そこにあるから普通に見えるというか。
だからね。
たとえここで買ったとしても、たぶん地元じゃ着れないと思うの!(爆)
だってスカジャンですよ!?
あのサテンみたいな生地に、絢爛豪華な刺繍!!
それをこのガタイの良い168pクラスの、しかもこの日は何気にブーツだったから身長は優に170超えてた俺が着たら…どこのチームのボスだよって感じでしょ!?(爆死)
……自分で言ってちょっと凹んだよ…。
個人的には今内ぐらいのサイズの女の子が、気合いを入れるとか強がるとか、そういう感じで可愛く着てくれると「たまらん〜!」という感じになるんです。
はい、俺の思考はよくオヤジ臭いと言われますが…。
ちなみに今内にその旨を伝えたところ、「ふ〜ん、タクミはそういうのが好みなんだ…」と冷たくあしらわれました(爆)
お姉さん、なにがいけなかったんでしょうか!?(爆死)
兎にも角にも、俺の小柄少女への夢は尽きることがありません。

○●○●

たぶん脱ドブ板通り、といったところに来たとき。
お互い本格的に防大生を探そうという気に充ち満ちてました(笑)
ちなみに横須賀で防大生を見つけるのは至って簡単。
濃紺の詰め襟制服を着てる人がいたら、ビンゴです(笑)
というわけで、いざ目を皿のようにして辺りを見回してみたら…い、いた!!(>0<)
2人組!!2人組だよ!!
速攻今内の袖を引っ張る。必死です、タクミさん(笑)
で、気づいた今内も目をランランと輝かせながらその2人を見守って…いやぁ、端から見るとめちゃくちゃ「狙ってる」って感じのオーラが出てたと思います(笑)
事実狙ってたし(笑)←色んな意味でな…
でもその防大生はすぐにすれ違って曲がり角を行ってしまわれたので、追いかけることも叶わず見送る羽目に。
とはいえ、何せお互い初めて見る生防大生(笑)
しばらくは興奮して手がつけられませんでした(笑)
だって本当に学生服なんだもん!!私服で歩かないんだよ!?
でも…でも……

「…小さかったね」
「……だね。でもたまたまかも」

ええ、小さかったんですよ。
仮にも防大生。年に一度の体育祭では棒倒しと呼ばれる、毎年怪我人続出の荒っぽい競技があるにも関わらず、今見た青年2人組は至って細身で至って小柄…。
防大生といえば、当然の事ながら角松&尾栗の如くガタイの良い人を想像していた俺たちは、なんとなく釈然としないまま「たまたまだよ」の言葉を頼りに次の防大生を望むべく、横須賀中央駅へと歩いていった。
でも…まさか防大生全員が異常に小柄な人揃いだとは、この時の俺たちは知るよしもなかったのである……。

 

 

ハガキを出そう

 

戻る