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      ハガキを出すにゃ

3月2日(土)−ハガキを出そう−

横須賀について一番に、今内さんに言われたんです。
「ハガキ持ってきたよ♪」って。
最初はなんのことかわからなかったんですが、更に説明をしてもらって彼女の計画に気づく。
今内の計画…つまり、
「横須賀から「みらい」1/700プラモデル応募ハガキを出そう!」
一見ショボそうですが、なんのなんの(笑)
ちなみにどんな代物かと言えば、まぁ『ジパング』で尾栗や菊池が乗ってる船「みらい」の縮小模型なんですけどね。
それが6巻発売にあたって100名様にプレゼントされるんです。
俺は『ジパング』を読みはじめてから、ようやくまともにモーニング漫画を買うようになったんですが…こんな風に毎回毎回新刊が出る度に何かをプレゼントしてるところも珍しいんじゃないの?(笑)
たしか5巻では「みらい」の識別帽だったよね。
あれもほしかったけど、『ジパング』にはまった時にはもう締め切りが終わってたし…。
たしか今内もこの識別帽には参加できなかったはず。
というわけで、今回が初めての『ジパング』応募なわけですが。
横須賀という土地で、このハガキを出す意義は…あ〜…ゲン担ぎ?(笑)
やはり日本人ですので、すがれる物にはすがっておこうかな、と。
でもちょっと待ってね…プラモデルってことはさ、自分で組み立てなきゃいけないの!?(動揺)
お、俺めちゃくちゃ不器用なんですけど!!
プラモデルなんて、生まれてこの方作ったことがないんですけど!!
……そんな俺でも作れるような代物なんでしょうか?
それともできあがった状態で送ってくるとか?
頑張ってください、モーニング編集部…。
で、話を戻すとして。
ようやくドブ板通りを抜けて防大生を見てキャーキャー言いながら、途中諸々の用事を済ませつつ、まずはハガキを書く前に応募券を貼ってしまおうという話に落ち着く。
なぜって…お互い糊を忘れたから……(爆)
ハサミはあったのにね…糊がね、なかったのよね…。
だから糊は人様に借りようという話になって、じゃあ内容盛りだくさんの腐ったハガキを見られるのは死んでも避けたいから、書く前に貼り付けようと思ったわけです。
で、そこまでは良かったのよ。
いや、正確には全然良くなかったんだけど(笑)
お互い糊を求めて彷徨う彷徨う…コンビニで借りようとか、誰かに借りようとか色々言い合いながら、要するに自分たちで買ってたまるかという部分だけは意見が一致する(笑)
だって本当にちょっとしかいらないしさ〜!
周りにこれだけお店や人がいるから、簡単に借りられると思ったのね。
でも結局人様に声を掛けることも、入ったコンビニはレジが一杯でとても糊を貸してくれという雰囲気ではなかったりで、最終決断としまして……全然関係ない商店街の靴屋さんに借りることに(笑)
しかも今内、最後までそれを嫌がる(笑)
えぇい、旅の恥はかき捨ててって言うでしょ!?
もしくは聞くは一瞬の恥、聞かぬは一生の恥ってね。
そんなわけで、嫌がる今内さんを引き連れて靴屋さんに入っていきました。
いわゆるハイカラな、お嬢さん靴を売ってるようなお店じゃなく。
古くからそこにあるような、ターゲットはお年寄りって感じのアットホームなお店でして。
店内では店主のおじさんとおばさん、それに近所の知り合いであろうと思われるおばさんが談笑してらっしゃいました(爆)
で、その中を「あの…」と声を掛けてみれば、期待にこもった目線が返ってきて、一瞬めちゃくちゃ罪悪感に駆られたんですが(笑)
どうせここまで来たなら、と…

「の、糊貸してもらえますか?」
「はい?」
「あの、糊を…」
「ああ、はいはい。こんな糊で良いの?」←工作用の糊を指さして
「十分でございます」
「一回10円払ってもらわないとな〜」←店主のおじさんが笑いながら斬りかかる

というわけで、なんとか無事糊を借りることができました。
しかし改めて考えると、突然現れて靴も買わずに糊を貸してくれと言ってきた客は、歴史の長そうなこの店でもたぶん創業以来初って感じでしょうな(笑)←笑い事じゃない…
いやはや、でもこれでなんとか糊をゲットして店の外で無事ハガキに応募券を貼り付ける俺たち。
ようやく人心地着いたって感じです(笑)
で、あとはハガキの文面を書くわけですが、横須賀中央駅前の陸橋に座れて結構広いスペースのある場所があったんで、2人してそこに座り込んで黙々と書き出す。
すぐ横で外人さんが3人で民族楽器を使って演奏してたんで、ちょうどいいBGMになりました(笑)
で、まぁ一心不乱に書きながらふとハガキを裏返してものすごい事実に気づく。事実というか、過ち?
応募券、ハガキの上下逆に貼っちゃったよ!!(爆)
つまり「6」の数字がハガキを正常位にしてみると、俺の場合「9」になっちゃうわけで…うわぁぁ…俺の馬鹿馬鹿!!(>0<)
仕方ないので応募ハガキには「俺だけ9巻…」と自ら突っ込みのコメントを書き添えておきました(爆)
あとで今内に見せたら爆笑されたけどね…。
いいよ、これで無事当選するなら安いもんだ。
で、ひとまず書き終わったんで顔を上げて改めて周りを見てみたら…今内の手元を笑いながら見てる2人の外人女性を発見。
ちなみに俺と今内は背中合わせでハガキを書いてたんで、お互いのハガキの内容は全く見えない状態だったんですが。
何事かと思ってあとで今内のハガキを見せてもらったら…あいつ、あの短時間でしっかりイラストまで描いてたよ!(笑)
しかも「みらい(船)」と「海鳥(ヘリ)」のイラストでさ!!
俺はあの瞬間、彼女の絵師としての根性を垣間見せてもらった気分だったね…いやはや、天晴れ。
でもその後、ポストを見つけようと言った端からお互いそのことを忘れまくって、ハガキを書いたのが昼過ぎだっていうのに、ポストに投函したのは夕方だったってのは…今は良き思い出ということで(笑)

○●○●

さてさて、無事ハガキを書き終わったところで次なる目的は横須賀中央駅のすぐ近くにある、横須賀セントラルホテルです。
なぜホテルか。
それはですね、話すと色々長くなるんですが…(笑)
今回密かに俺たちが横須賀行きを決行する際に、参考にしたオタク的観光ガイドに放電長さんの日記がありまして。
俺たちが横須賀に行った数週間前に、同じく相方さんと横須賀巡りをした放電長さんが、そりゃもうありがたいぐらい面白おかしく横須賀の観光地を説明してくれてたんです。
それこそ防大から三笠公園まで。
で、その中で一際熱く語っていたのがセントラルホテル。
なぜって…そこで大量の防大生に遭遇していたから(笑)
それも「防衛大学硬式野球部納会」に「防衛大学合気道部納会」に「防衛大学少林寺拳法部納会」ですよ!?
集まりすぎ!!(笑)
で、そんな大量防大生をヨダレを流して眺めながら、ホテルのロビーで優雅にお茶をされたようですが。
とにかくその日記を読んだときは羨ましくて羨ましくて!!(笑)
こうなったら俺たちも駄目元で…と2人で勢い込んでホテルに行ってみました。
そしたら玄関口の宴会場ご利用の名前に…「防衛大学パラシュート部」が!!(笑)
パ、パラシュート!?
……微妙…(笑)
いや、でもほら防大だから!腐っても防大生だから!!
というわけで、一気に血圧が上がった俺たち(笑)
トイレに行く、を理由に悠然とロビーに行ってみたんですが、そこで今内さんが思わぬ行動に!
なんと…ホテルのコンシェルジェに直談判!!(爆)

「すみません、防大パラシュート部の会場は何時からの利用になりますか?」←なんの迷いもなく近づいて
「防衛大学の関係者の方ですか?」←疑ってたんだろうな…
はい、そうです」←自信満々&よどみなく(笑)

なにぃぃぃぃぃ〜…!?(爆笑)
関係者…俺たち、関係者だったのか!?(笑)
いや、たしかに情熱だけなら当事者にも勝らぬものがあるが…っていうか、少しもおくびなく話すあなたが格好良すぎ!!
この日初めて今内が年上のお姉さまだということを認識しました。
普段可愛いのに決めるときは決めるな〜(=w=)
というわけで、無事防大生の宴会スタート時間を聞きつけてホクホクの俺たち(笑)
あまりに浮かれていたのか、そのあと寄ったトイレで今内さんが後々とんでもないことをしでかすとは、この時は夢にも思わなかったのだった…(笑)
で、それはまたあとで話すとして。
宴会開始時間が18時〜20時ということで、まだ時間があるから宴会会場だけでも見に行ってみようということになる。
馬鹿だと笑って…。
この時は本当に何もかも真剣だったのよ…。
で、いざ宴会会場のある階に行ってまだ締め切られた会場入り口に立てかけられた「防衛大学パラシュート部」の看板にまたも浮かれて2人して記念撮影(爆)
馬鹿だと笑って…。
でもこの時は本当に…(以下略)
というわけで、あとのお楽しみは実際に18時に再びホテルに戻ってきたときに取っておこうという話になって、一旦ホテルをあとに。
次なる目的地は防大こと、防衛大学!
今回の俺たちの最たる目的でございます。
ただし、全てが全て、ネタ尽くしの横須賀紀行。
タダで済むはずがありません…。

 

 

防大に行くぞ

 

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